平成29年3月13日(№7271) 孫子の兵法①「不敗」こそ大切

孫子の兵法① 「不敗」こそ大切

「孫子の兵法」を読んで不思議なことに気が付いた。兵法書は戦争に勝つための道具である。ところが「孫子」には激烈な勇気を鼓舞する言葉が全くない。孫子が一番大切に考えているのは負けないこと、つまり「不敗」である。「戦争は国家の重大事であって、国民の生死、国家の存亡が掛かっている。それゆえに細心な検討を加えなければならない、とある。

 

戦うのは有利なときだけ勝利を100%確信できる状態のときだけ。それ以外のときはどうするか、戦わない決断をし、やめる勇気を発揮して、逃げることに専念する。事業でもう救いようがないと分かっていても自転車操業のための借金を重ねる、賭け事で不利だと分かっていても大金を注ぎ込んでしまう。戦わない決断が出来ず、やめる勇気を発揮しない。

 

不敗の人間になるには「ありのままの自分」を否定する。「自分らしく生きる」「無為自然」「ありのままが素敵」。「負け組」はいつの時代でも学ばない人。良い定石を学んで覚えた人は、多少賢い人が知識ゼロで戦う程度なら勝てる。頭脳が優れた天才でも、定石を知らなければ簡単に負ける。人の持った才能には微々たる差しかない。優れた定石があれば必ず勝てる。

 

これは頭の良し悪しではなく、生き方の良し悪しである。「ありのままの自分」が好きな人は、頭の良い人は学ばない。①戦わない決断が出来る人、②やめる勇気を持てる人、③逃げることに専念できる人、+優れた定石(勝つ方法)を身に付けている人は必ず勝てる。100%勝てるときしか戦わない、だから強いのだ。まずは優れた定石を身に付けるべし。(孫子)

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