日々の暮らしを見つめ直す4 食べ残しが許されない理由
食べ残しが許されない理由
下がり続ける食料自給率
世界の主要先進国では食料の自給率が上がっているのに、日本だけは下がり続け最低の水準になりました。
明治時代は国内生産で食料の全てをまかなっていたのが、1970年には60%に、現在では40%にまで落ち込みました。ちなみに広島県は24%です。
『食料自給率』とは、その国で必要な食料が、自分の国でどのくらい作られているかという割合です。
下がった理由は、日本で生産できる穀物、野菜中心の食生活から、肉や油を使った欧風型に変化したからです。この傾向は今も止まらず、更に進んでいます。
逆にフランス、アメリカでは100%をはるかに越え、ドイツも達成しました。
世界的視野で考える
農産物を生産する農地は、これから増えそうにありません。反対に人口は発展途上国を中心に、2050年には30億人も増え93億人になると予想されます。
世界の食糧事情を考えると、日本が必要とする食べ物をいつまでも外国から輸入できるとは限りません。
自分たちに必要な食べ物は、自分たちで作る努力をする考え方が必要でしょう。
食料の輸入量を減らす努力は、飢餓に苦しんでいる発展途上国の人たちを助ける行いにもつながります。
私たちの心構えとしては、
1.日本の食糧事情について理解する。
2.食べ残しをなくし、穀物・野菜中心の食生活に戻る。
3.地域でとれる食材を選び、地域の農家を支援する。
などが求められます。いかがでしょうか。
■改めたい生活習慣
食料の多くを輸入生産物に依存している日本が、大量の食料品を廃棄している事実をご存じでしょうか。
賞味期限切れの食料品を中心に、毎日約300万食が生ゴミ化されているのです。廃棄食品だけで、広島市の食生活を全てまかなえる量! 浪費は恐いですね。
一般家庭の食品ロス率は8%を越え、外食産業の5%を凌駕しています。消費段階での食べ残しは、資源の浪費のみならず、廃棄物による環境負荷まで深刻化させるのです。
何よりもまず、私たちに日々出来る行いから改めたいですね。
1.無駄のない料理をする。
2.食品の保存を上手にする。
3.買いすぎ、作りすぎをしない。
4.食べ残しをしない。
4.冷蔵庫の中や家庭内の食材を常に点検する。
6.「賞味期限」や「消費期限」を考えて利用する。
さあ、今すぐ実行!