ちょっととーく

悪質詐欺から身を守る5

【言葉巧みな点検商法】

上手な追込み

最近は「リフォーム詐欺商法」が話題になり、消費者も用心深くなっています。そう簡単にだまされるとは思えませんが、さらに巧みな手口を編み出すのが、悪徳業者たちの知恵です。

 「来週からご近所でリフォーム工事をさせていただくので、ご挨拶に回っています」などと、インターホーン越しに優しげな声が聞こえると、ついドアを開け てしまいます。そこでちょっと待った–。その前にご近所の名前と、工事業者名を確認します。残念な世の中ですが、この程度の用心は最低限必要です。

ついでに点検を

会社名や工事現場名を語らない挨拶は、怪しいと考えて要注意です。セールスマンは実直タイプ、優しいタイプが多く、しかも好感の持てる話し方をします。

 なんといってもプロですから。世間擦れしていない高齢者に取り入るのは簡単です。「せっかくですからサービスで点検を…」と持ち掛けられると、いやと断れない状況に追い込んでしまいます。

 それほど高度なテクニックではなく、実に単純なやりとりで取り返しのつかない被害をこうむるのが、リフォーム詐欺の実情です。

点検箇所の主役たち

代表的なチェック箇所は、屋根・外壁など外から見やすいところです。時期は台風の前後や、大雨が降った直後。一般的な住宅では多少の雨漏りは珍しくありません。ついその気にさせられるのも人情でしょうか

 地震のニュースが報道されると、耐震チェックなどは要注意。床下にもぐればしめたもの。構造部の腐食木材取り替え、白蟻の駆除・防除・耐震金具の取り付け。給水管の修理や下水管の洗浄など、商売のタネはいくらでもあります。

 知らない業者、初めて名前を耳にする業者なら、ドアを開けないで、きっぱり断る勇気が必要ですね。

とことんやられる

いったん工事をすると、感触の良かった高齢者宅を仲間に知らせるため、玄関近くの電気・ガスメーター、門扉や郵便受けに、目立たないマークをつけます。

 つまり「騙しやすい家」のレッテルを貼られるのと同じです。その目印を見て次から次へと、別のグループ会社が訪問し、数十万の工事を何回も時間を掛けて繰り返し、とことんしゃぶり尽くします。

 断る勇気とスキのない用心が、最低限必要です。同業の私には悲しいけど…。