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日々の暮らしを見つめ直す5 心を込めた食事づくり

心を込めた食事づくり

バングラデシュを訪問

 今年の4月29日から5月6日まで、赤道直下の発展途上国・バングラディシュを友好訪問しました。

 志ネットワーク(代表・上甲晃さん)の一員として4度目の訪問ですが、今回は初めて孫(小学5年)を同伴しました。さわやかな日本から猛暑の国への旅だけに、孫も初めての海外旅行で戸惑ったようです。

 志ネットワークの活動として交流10周年となり訪問先のアルノイド村では、記念行事として大運動会が開かれ、老若男女が入り混じっての大イベントになり ました。子供10名を含む日本からの参加者36名も童心に帰り、気温38度の猛暑を物ともせず、大ハッスルの一日でした。

貴重なホームステイ体験

 友好訪問の目的は、国家のために働くという志高い人たちや経済界との交流、青年たちの自立支援、医療や孤児の施設訪問など多彩です。
 
 活動の中で得がたい体験のひとつとして、農家でのホームステイがあります。電気、ガス、水道のない暮らしを実際に体験するのです。

 農村で育ち、古希を迎える私でも、戦前戦後を通じて文明の恩恵を受けない暮らしは経験がありません。

 まして便利な日々に親しんでいる孫にとっては、驚天動地の日々だったに違いありません。夜になればランプの明かりに頼り、テレビやファミコンなどは無縁の暮らしが始まります。

 日本では考えられないトイレ、キッチン、浴室などない日々を、孫はどう感じ、何を学んだでしょうか。実に興味があります。

時間と愛情は正比例

 バングラデシュのファミリーは子供が多く、20人前後の大家族です。朝食の準備などは、想像を絶する忙しさです。

 ご主人の許しを得て、一部始終を見せていただきました。朝食は午前8時です。

 女性たちは4時半に起床し、庭に掘った竃(かまど)に小枝を折って火をつける人、ポンプの水を汲んで食材を洗う人、青龍刀のような刃物で刻む人、生きた鶏を料理する人、さまざまな作業を経て2時間、やっと質素な食事の出来上がり…。

 気温が高く湿度も多いので、食べ物は保存が出来ません。三度三度同じ手順を繰り返すのです。

 食べ残しゼロは、貧困のせいと思い込んでいた私。念のため確認したところ、「時間をかけて作った食事は、愛がふんだんに込められている。だから粗末にしては罰が当たる」に赤面。

 傲慢なわが身に鉄槌が下され、自戒の念でいっぱい。