ちょっととーく

悪質詐欺から身を守る7

手口の巧妙化 ~事例からの検証~

排水管洗浄は要注意

 地域の団体内を歩いていると、敷地の石積みの間が濡れているのを見掛けます。排水管の接続部分が、老朽化しているのが原因です。

 最近は接続部分の精度がよく、よほどのことがないと水漏れはありません。もし漏れていたら、他の原因によるものです。

 相変わらず悪質リフォームの話題はなくなりませんが、悪徳業者のアプローチの手口に「排水管洗浄のお勧め」が少なくありません。

 水漏れを発見した訪問業者に「放っておくと大変ですよ」と持ち掛けられると心配になります。

 高圧で排水管内を洗浄するのですが、物々しい割りには工事価格が一万円也ときわめて安値です。

最初は牙を剥かない

 しかも営業マンの物腰は柔らかく、律儀そのものです。「一万円くらいなら」と、つい気軽に注文してしまいます。無理もありません。その程度で安心が買えるなら安いものです。

 見過ごしがちですが、悪の牙は『契約の内容及び施行承諾書』にあります。なんの変哲もない一枚の書面ですが、工事内容と価格の下に「パイプ水漏れ点検及び床下点検サービス」と付け加えられています。

この一行がお客様宅へ出入りのフリーパスなのです。

見抜けぬ悪徳リフォーム

 排水管洗浄工事は、何事もなく完了。律儀に作業をし、仕事の割りには安値な工事代金にすっかり信用してしまいます。

 数日後、付帯サービスの約束を果たしに、ニコニコ顔で再訪問です。真面目な工事の直後ですから、疑いもなく簡単に点検サービスを受けます。さあそれからが大変。「床下が湿っている」と指摘され、簡単なやり取りの後に契約、即施行。

 床下換気扇は、市価の約8倍の18万円。3台取り付けと付帯工事を含めて総額45万円、現場取引値引き11万円。支払額は35万円です。

勇気を出して相談を

 その上に得体の知れない「床下攪拌システム」2台で30万円。更に現場取引追加工事で、部材費、工事費はサービスときた。

 まるでマジシャンのように、不要な工事で多額の工事代金を見事に回収。

 相談を受け、現場調査をしたのは一年後。詐欺的手口ですが、法律では罰を与えられない巧妙さでした。

 「知らない業者は相手にしない」「施行前に地域の専門業者に相談する」この2点が被害を防ぎます。