続・世相藪睨み

No.25 ~老害ナベツネ狂乱 栄光の巨人軍が泣く泥仕合~

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”老害ナベツネ狂乱 栄光の巨人軍が泣く泥仕合”

12月6日付けの読売新聞を使って、読売巨人軍球団取締役会長・渡辺恒雄氏(読売新聞グループ本社代表取締役会長・主筆)のインタビューを中心とした記事が十三面に掲載された。巨人軍の前取締役で球団代表兼ゼネラルマネージャー・清武英利氏の解任、解職問題で生じた一連のトラブルを、司法の場で解決すべく訴訟に踏み切った経緯をまとめたものだ。

 メインの見出しは「清武氏の言動こそ法令違反」サブタイトルが「巨人軍・本社の主張」。内容を読んでみると一呆け老人の戯言としか思えない。強度の認知症を病んでいるといったほうが分かりやすい。渡辺氏はわが国で最大の発行部数を誇る読売新聞の主筆である。「社会の木鐸」であるべきなのに、己の立場を弁えない狂気の沙汰ではないか。

 渡辺氏の周りには、常軌を逸した行動を諌める人間がいないのだろうか。新聞は社会の公器であり、読者の購読料で成り立っている。それを私した振る舞いは許されるものではない。訴訟の内容は一企業の人事問題から起きた内紛である。内輪もめを大っぴらにして満天下に恥を晒すこともなかろう。かくして読売新聞は読者を失い、栄光の巨人軍はファンに捨てられる。

 清武氏に一億円の損害賠償を求めているが、開いた口がふさがらない。読売巨人軍の名声、信用、ブランドイメージを傷つけたのは、渡辺さん、あなたではありませんか。言論・報道の絶対的条件であるコンプライアンスを遵守していないのはあなたですよ。天に向かって唾を吐くようなものだ。権力とはかくも人間を狂気(凶器)にするものか。  清武氏も12月13日、渡辺氏などを相手取り提訴した。泥仕合は果てしなく続く。勝手にやればいい。

維新の夜明け

 日本中の注目を浴びた大阪のダブル選挙は「大阪維新の会」の候補が圧勝した。大阪市長に橋下徹さん、大阪府知事に松井一郎さん。現職で元人気キャスターの平松邦夫さんは惨敗した。日本中に閉塞感が漂う中、多くの有権者は変革を望んでいた。橋下候補の言葉尻を捉えて攻撃、守りに徹した演説は受けようがない。

 府知事から鞍替えの橋下さんは弁舌が爽やかで迫力がある。大阪都構想と無駄撲滅の改革は多くの人を魅了した。民主党や自民党、それに共産党まで現職を推したが、遠く及ばなかった。何で民主、自民、共産が共に戦うのか、既成政党に対する不信感も加わった。これまでの組織選挙が否定されたが、今後の選挙のあり方に一石を投じた。やはり政治家は発信力だと、あらためて証明したカタチになった。

 一地方政党に過ぎないと多寡を括っていても、都構想の協議に応じなければ、近畿一円の全選挙区に維新の候補を擁立すると脅かされれば応じざるを得ない。少なくとも今の勢いなら民主党のみならず、自民党も現職議員が席を失うことになるだろう。もの言わぬ野田佳彦首相の発信力の弱さが、橋下・松井コンビの圧勝に拍車をかけた。  都構想が簡単に実現するとは思えないが、それでも有権者は夢を求めて喝采する。既成政党にとって今回の惨敗は大きな痛手になる。無様な摺りよりようは目を覆いたくなる。それにしても橋下さんの演説は、大阪色が濃くて面白い。内容の構成も人の足を止める。新しいスタイルの政治家として主流になるのではないか。少なくとも無駄遣い日本一の大阪市は改革されるに違いない。

「政治家の殺し方」出版記念パーティー

 「私を支持してくださるみなさまに事実無根のスキャンダル報道で辛い思いをさせた。中田宏を支持しただけで誹謗中傷を受けられたこともあっただろう。まことに申し訳ない。不徳の致すところ。心よりお詫びしたい」と絶句した。12月2日、横浜市内で開かれた中田宏著「政治家の殺し方」出版記念パーティーにおける中田宏さんの謝辞である。

 涙を堪え、唇を噛み締めながら、支持者にお詫びと感謝のあいさつをした。パーティーは「中田ひろしと共に日本を良くする万縁の会」会長・鍵山秀三郎さんの呼び掛けで開かれた。鍵山さんは「変わらず無条件で支援して欲しい」とごあいさつ。参加者は中田宏さんを芯から応援する支持者で溢れた。和やかな雰囲気で中田さんの苦労を思い遣った。中田さんは遠慮なく素顔を見せた。  乾杯の音頭は恩師の青山学院大学名誉教授・小玉晃一さんが務められた。学生時代のエピソードを交えながら、中田さんの人柄を語られた。万縁の会・東北責任者の岩渕敏美さんをはじめ、変わらぬ支持を続けている人たちがお祝いのメッセージを届けた。岩淵さんは「政治家の殺し方」を自費で購入し多くの支援者にプレゼントした。なかなかできない善意に満ちた行いだ。

 大阪ダブル選挙で同志の橋下徹さんと大阪維新の会が圧勝し、スポットライトを浴びた直後の集いだった。中田さんが日本の旗手として表舞台で躍動するのはいつの日か。いつも困難な道を選択し、挑戦し続ける生き様に胸が熱くなる。

忸怩たる思いの泥鰌首相

 結局、東日本大震災からの復旧・復興のための予算や関連法案は成立したが、ほとんどの懸案を先送りして国会は閉幕した。不退転の決意で取り組むとの抽象語を繰り返すのみで、何も発信しない野田佳彦首相をここを先途とばかりメディアは悪口雑言で責め立てた。「舌禍繚乱」と揶揄された大臣たちは参議院で問責決議を受けながら、「適材適所」と庇い続ける首相に守られた。

 多くの重要法案を先送りしながら「忸怩たる思い」だとする首相の心底が見えてこない。国家公務員の給与を削減する特例法案不成立で、年間二千九百億円の復興財源に穴が開く。ボーナスは4パーセントも増えた。復興財源に充てるため4月から毎月50万円減額されていた議員歳費は10月から満額に戻った。政党助成金の削減などは振り向きもされない。でも消費税は不退転の決意でアップさせると言う。

 国会は何をするところかと不思議でならない。政策論を抜きにして失言責めに終始する。アホの大臣の首を取ることは大事だが、そのために政策論議を手抜きしてもらったら国民はたまらない。少なくとも政治に対して無関係の失言に対してまで時間を使っても許されるのか。重要な政策は国民の見えるところで議論して欲しい。毎日政治が動いているのだから、何処かで誰かが決めているのだろうが何も見えない。このままでは国が滅びる。野田首相は愚かではない。もしかしたら奇想天外な秘策を胸に仕舞っているのかも知れない。もう少し期待したい。