平成24年2月7日(No5528) 最大のミスキャスト
最大のミスキャスト
野田佳彦首相は改造内閣を最強の布陣と豪語したが、少々のことは我慢するとしても田中直紀防衛大臣はいけない。国を守り国民の生命を守る重要な外交・防衛の要に、何を糧にあのような能力の低い政治家を選んだのか理解できない。参院予算委員会の中継をインターネットで見たが、これほど噛み合わない論議は滅多にない。見ていてアホらしくなる。
野田首相は「参院の防衛委員長を務め、防衛政務官の経験もあるから能力に不足はない。適任だ」と擁護する答弁をしていたが、対米、中、韓、ロに対する防衛対策が喫緊の課題になっている。あのような人物に一票を入れる国民も情けないが、首相の任命責任は重大だ。「不退転の決意」を繰り返しているが、足元から田中大臣にすくわれている。
何よりも委員の質問が理解できない。だからとんちんかんな答弁をする。しばしば委員会が中断される。同じ与党の石井委員長に「しっかり答弁するように」と叱責される始末。答弁中に無断で席を外す。その程度の常識もない人物だ。首相も庇い続けるのは結構だが、すべての重要法案が与野党の協議に入らないまま、国政の混乱はますます続く。
前大臣の一川保夫氏に続いて、素人というより無知の田中氏を起用。首相もだが民主党は政権政党の態をなしていない。沖縄のことも、PKOのことも、集団自衛権のことも、中国のことも何にも知らない、勉強もしない、だからとんちんかんな答弁をして委員会を混乱させる。下手に庇い立てせずに無能力者を選んだ失態を陳謝して、さっさと更迭すべきだ。