都会にオアシスを求めて

一目憤れ

ウィンドウショッピングをかねて夕食を楽しもうと出掛けたものの、あまりの暑さに涼を求めて飛び込んだところが住宅機器のショールーム。やれやれとベンチに座って目に入ったのが、なんともシンプルで美しい貯まいのキッチン。
思わず近寄って渋みのあるステンレスカウンターを撫でてひらめいた。「おいしい料理がつくれそう!」イケメンに出会ったように一目惚れ。築後35年のわが棲み家の劣化など、これまで気にも留めていなかったのに、リフォームしようー と一大決心。

普請道楽

共有リフォームとはいえ歴とした普請には違いない。それだけに安いに超したことはないが、安価を売り物にする業者に手抜きされてはたまらない。道楽とは道を楽しむと読む。終の棲み家造りには、いろいろ勝手も言いたい。自分なりの思いもあるので、見識など競い合いながら共有できるプロを望んだ。

10年ほど前、アトリエを改装するとき、ダーク色の無垢材をふんだんに使い、アクセントにしたいと白い塗り壁を希望したとき、ためらわず鏝(こて)を差し出した業者がいたことを幸運にも思い出した。

住まいへの美意識

担当者と打合わせるうちに結局、一階部分はすべてリフォームする羽目になった。新しい棲み家での暮らし方、家具の配置、ストック品の収納、挙げ句の果てはゴミの分別方法まで…。
一日惚れした弱みからか、最後まで美しい住まい、美しく暮らすステージにこだわり通した。

7ヵ月のロングラン

工事を担当してくれた建築士は、産休明けの一児の母親。こだわる部分が一致して、なぜか気持ちまで同化。よく話を聞きダメなものはダメと妥協しなかった。唯々諾々として「ハイハイ」と言い分を聞いてくれる人はプロとは言えない。
工事部分を解体して骨だけになったわが棲み家を見て絶句した。まさにリフォームはベストタイミングだったのか。一目惚れは天の啓示だったかも知れない。その日から完成まで7ヵ月間、不自由であったけれどもワクワクの日々を過ごせた。待遠しかった。

見た目はクールに

威張っていた家具たちが気のせいか温和しくなったように感じる。処分しろと友は言うが、一つ一つに愛着があってそう簡単ではない。上手に使いこなす術があれば、邪魔にはならない。

暮らしはホットに

裏側にマンションが出来て西日が差さなくなり夏はしのぎやすい。防犯も考慮して開口部はすべてペアガラスにした。冬温かいうえに、車の騒音が届かなくなった。なぜか小鳥のさえずりだけ聞こえてくる。
今風に耐震、断熱にも心を配った。東西の風の流れを遮断していた間仕切りを撤去。東面の玄関を開けると、南北に風が通り抜ける。
暮らしてみると担当者の配慮が随所に伝わってくる。リフォームして一番良かったのは風の流れと光。自然の恵みを享受すると暮らしが温かくなる。

工事中の暮らし

仮住居は4階だが2階に下りれば、工事の進み具合いに応じていつでもディスカッションができる。社屋前の花壇には四季折々の花が咲き、裏庭のチャボがけたたましく夜明けを告げる。
住みながらリフォーム工事ができると宜伝する業者もあるが、工事中の騒音や塵埃、それに見知らぬ職人たちの出入りは負担になる。

講座で学ぶ

担当者は一級建築士の資格を持ち、会社が開いている講座の講師も務めている。仮住居に暮らしているときに冷やかし半分の気持で受講したが、商売気がゼロだけに爽やかで楽しかった。しかし、後から考えると「リフォームしたら幸せになりますよ」と囁いていたような気がする。
人生も半ばを過ぎて学ぶことの楽しさを知り、新しい交流の輪が広がったことは嬉しい。サムエル・ウルマンの詩「青春」を思い出した。たかがリフォームだが、人生への歓喜と探求心をもたらしてくれた。

担当者へのラブレター

古い小さな家ですが、リフォームの完成をワクワクしながら待っています。
4階に住まわせていただき、社員の皆さまから寄せられる温かいお心遣いに感謝しながら、楽しく暮しております。
毎朝、打ち水をされるエントランス、木の香りが清々しい階段と吹き抜け。おしゃれに生けられた四季の花々、美味しいお茶、笑顔のあいさつなどなど、深く感銘を受けています。
会社というものはもっと緊張感が漂い、殺伐とした雰囲気を想像していました。
それが作られた態度ではなく、ごく当たり前の立ち居振る舞いだと知り、驚きました。伝統的な日本人の習慣が生きている!と心が和やかになりました。
もうすぐ工事が完成し引っ越しますが、ワクワク感と同時にいくばくかの寂しさがあります。これからも長いお付き合いをお願いします。感謝を込めて…。
Y・Yシスターズより
(本文はY・Y様のインタビューから構成しました)

担当者コメント

母親になって最初のリフォーム ~素敵なお客様に恵まれる幸運~

初めて子宝に恵まれ、しばらく仕事から離れていました。正直なところ10年も携わったリフォームの現場を捨てるのも惜しく、さりとて苛酷な日々が待っていると思うと二の足を踏んでいたことも事実です。

しかし、お客様と一緒に新しい暮らしを創造する魅力に抗しがたく、思い切って1年2ヵ月ぶりに復帰しました。    

もはや幸運としか考えようはありませんが、最初の仕事が「Y・Yシスターズ」様のキッチンリフォームでした。住まいや暮らしへのこだわりに共感し、お人柄にも魅せられながら楽しい仕事になりました。 

おかげさまでリフォームを、一生の仕事として取り組む決心がつきました。出来栄えにご満足いただける自信はありませんが、「住まい一新! 暮らし快適!」の思いはしっかり込めさせていただきました。

暮らしを楽しみながら、幸せな日々が訪れます様に…。

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