平成24年1月23日(No5513) ホテル奥道後 民事再生手続き
ホテル奥道後 民事再生手続き
金婚旅行でお世話になったホテル奥道後が1月16日付で、松山地裁に対して民事再生手続きを行い、受理された。ホテル業界も厳しい風にさらされており、ある程度は予測していたが現実になるとやはりショックは大きい。一色徹社長とは10数年前「掃除に学ぶ会」でご縁があり、万縁の会・会員松山第一号として、また個人的にも親しい交流があった。
数年前の正月旅行で家族総ぐるみでお世話になり、柏友会の親善旅行でも利用させてもらった。どの場合も特別なもてなしを受けており、感謝の思いを忘れたことはない。四国の大将・坪内寿夫氏が開発した壮大なリゾート施設だ。プロゴルファーの青木功さんがもっとも好んだ「奥道後ゴルフクラブ」や、作家の柴田錬三郎氏の愛した日本建築もある。
私たち夫婦がお世話になった「吟松亭」や赤坂の料亭を移築した「坪中川」などは日本建築の粋を集めている。一時は世界中から観光客が集っていたが、景気の低下と共に減少していた。それでなくても厳しいところへ東日本大震災の影響でキャンセルが相次いだのが致命傷。今後はスポンサーを探しながら再建の道を歩まれるのだろうが、条件は良くない。
まさか法的措置は講じても即閉鎖とはならないだろうから、個人的なネットワークを通じてでも、ホテル奥道後の旅を薦めたい。大してお役にも立たないが、それくらいしか思いつかない。昨年の9月には万縁の会・松山支部の発会式もお世話いただいた。一年に三度も訪問した因縁の浅からぬホテルである。今のところ先の見通しはまったく立っていない。