日々雑感~デイリーメッセージ~

平成24年11月14日(No5809)     大相撲の凋落

大相撲の凋落

祖父は青年時代に村相撲の横綱だったと聞く。明治10年生まれだから遠い昔のことだ。そのDNAを受け継いだのか、戦前の双葉山時代から相撲が好きだった。当時からNHKのラジオ放送はあったが、真空管時代のラジオで音声が聞き取りにくかった。戦後、白木町でも地方場所が開かれた。山を越えて4里(16km)を歩いて観戦した記憶がある。

 

栃若時代、柏鵬時代、若貴時代へと相撲の絶頂期を迎えたが、国技と言われながら日本人横綱は消えた。それでも若手力士の成長を期待したが、モンゴル勢の牙城に遠く及ばない。一昨年の初場所千秋楽は国技館の桝席で観戦した。表彰式の前、掃除畏友の丸山正信さんご夫妻と立ち上がって君が代を斉唱した。しばらく老大関は健闘したが後に続く力士がいない。

 

やっと若手の稀勢の里、琴奨菊が大関に昇進したが、抜群の強さが見られない。またしても日馬富士をあっさりと横綱に昇進させた。二人横綱になったのはいいが、求める品格など鵜の毛ほどもない。プロレスまがいの血を流す相撲を横綱が取っている。本場所ならまだ許されるが、稽古場での横綱が平幕相手にかち上げや張り手を使うことは許されない。

 

プロゴルファー石川遼の感動の涙の後、大相撲九州場所初日にチャンネルを変えた。驚いた。テレビに映る正面席は鉄パイプが丸見えのガラガラだ。東席は砂かぶりの座布団が寒そうにしていた。おまけにご当地大関の琴奨菊が転んだ。これでは相撲ファンが離れていく。かつての賑わい復活は夢なのか。関脇、小結以下、スーパースターは誕生しそうにない。