平成24年5月26日(No5637)   松下翁の経営 口を挟まない

松下翁の経営 口を挟まない

「なかなかいい出来栄えだ。OK」。私が担当している直接の仕事は①広報、②人材育成、③掃除活動だが、よほどのことがない限り出来栄えについて否定しない。良くても悪くてもけちをつけると、やる気を阻害してしまう。残念ながら足りないところは増えてくる。しかし、致命的でない限り、次回のための指導はするが、やり変えまでは指示しない。

 

上は方針を示す。出来れば具体的な方が受けるほうとしては仕事がしやすい。あいまいだと解釈が多方面に広がり、間違った方向に行きやすい。頼んだ仕事の進み具合を確認するのは大切だが、細かなことにまで口を挟むと「それなら自分がやれば…」と意欲を阻害する。上司の命令だから一応従うが、どうせまたあれこれケチを付けられると思えば適当になる。

 

ただし指示したからそれで放任ということではない。任せ切ることは大切だが、無関心になってしまっては任された方も気が入らない。①任し切る、②関心を持ち続けるが口出しをしない、③イザというときは助ける。この3点セットがうまく回転すれば致命的なミスが防げ、実力を養うことに役立つ。多少のミスや質の低下は織り込み済みと腹を決める。

 

しかし往々にして任せると言いながら、仕切りたがるのは上に立つ人間の弱いところだ。泰然自若として任せ切られると、期待に応えたくなるのが人間の気持ち。本気で取り組めば新しいアイデアも生まれるし、よい結果になることが多い。当然のことながら能力もアップする。松下翁の人材育成論には、上に立つものの心構えを戒めることが多い。要はトップ次第。

 

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