平成24年8月13日(No5716)    「近いうちに...」

「近いうちに…」

随分前になるがゴルフ好きの取引先に「近いうちにゴルフのお供をさせてください」とあいさつ代わりのお世辞を言ったことがある。すると手帳を広げて「いつにしましょうか。私は〇〇日がいいのですが…」と返され、慌てたことがある。それ以来、いい加減な「近いうちに…」を慎むようになった。あいさつ代わりの「近いうちに…」はすぐ消える。

 

たかがゴルフであっても、メンバーの構成、ゴルフ場の予約、交通手段など、詰めなければならないことは数多くある。それ以来、その取引先とは信頼関係が増し、取引が円滑になった記憶がある。プライベートでも「近いうちに…」をいい加減に乱発すると、大切なことが雑談化してしまう。ましてや政党のトップ同士の公式発言としては如何なものか。

 

社会保障と税の一体改革の参院可決に向け、成立の条件として自民・公明の両党は国会解散の確約を求めた。その要求に野田首相は「近いうちに国民の信を問う」と解答し、自民党の谷垣総裁と公明党の山口代表は了としたそうだ。その前に「近い将来に…」を拒否していた。ホンネのところはお互いに解散はしたくないところ。アナウンスは党内向けらしい。

 

野田首相と谷垣総裁は30分も差しで話したと言うから、憶測でしかないが二人の手帳には具体的な時期が書き込まれたに違いない。ただその時期がきたらどちらにも都合のいいように解釈できる玉虫色に染められているだろう。政治の世界なんてまやかしに過ぎない。お互いに承知しながら、法案成立へ形が整えられた。答えの出ない密約でしばらく姦しい。

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