平成26年4月3日(No6314)   注目浴びる「まちゼミ」

注目浴びる「まちゼミ」

もはや珍しい光景ではないが、少子高齢化、人口減少により商店街のシャッター通りは一向に減る気配がない。一旦シャッターを下ろしたら、再び陽の目を見るのは珍しい。ところが試行錯誤ののち見事に再生した街がある。愛知県岡崎市の「康生通り」。20年前、800を超えた商店は3分の1になり、商店街を訪れる客は10分の1になった。寂れるばかり。

 

イベントを開けば街は賑わうが普段の客の流れは変わらず、売り上げは減少の一途をたどった。郊外の大型店やインターネット販売に負けない街の専門店の強みとは何か。品揃えか、価格か、立地か、それとも商品の差別化か。途中経過は省くが試行錯誤の末にたどり着いたのが「まちゼミ」。各商店が講師になり、専門知識を受講生(お客)に無料で講義する。

 

「まちゼミ」の狙いはお客さんと店主のコミュニケーションを図ることで信頼関係を築く。その上でお店のファンになってもらい固定客を増やす。まことに地味で地道な取り組みだ。「買い手よし、売り手よし、世間よし」の三方よしの発想。岡崎での第1回は10店舗10講座で実施された。受講生は190人。商店街に笑顔と活気が広がった。見事に成功した。

 

10年を経て130店舗が参加し、受講生も4,000人を超えるまで広がった。その波は全国に広がり、実施する商店街は100か所を超えるという。その原点は対面販売であり、成功の要因はソフトとハート。一気に売り上げは上がらないものの見通しは明るいという。相川俊英さんの「地方自治腰砕け通信記」には零細企業の活性化策が満載で有益に満ちている。

 

岡崎市の「まちゼミ」の成功は、マルコシの「人生講座」の成功と酷似していないか。商店街と一企業の違いはあるが、根底の戦略は共通である。社員一人一人が研鑽し、「まちゼミ」が開けるようになれば、新しい顧客開拓につながってくる。

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