平成26年6月16日(No6388) 怯まず前に進む
怯まず前に進む
「信念をまるめてその場を取り繕っても、後々大きな禍根を残すこともある。それは政治家として不誠実ではないか」と安倍首相は参院の決算委員会で、河野洋平元衆院議長が月刊誌「世界」で首相の国会答弁の姿勢を批判したことに対して強い口調で反論した。でたらめな談話を出して後世に禍根を残した人に言われたくないものだ。まさに老害の極みである。
同列に論ずるにはいかがと思うが、くだらない批判は世の中には掃いて捨てるほどある。取引先である広島市信用組合の第62回総代会が、さる13日に開かれ出席した。その席で山本明弘理事長は一組合員からの公開質問状に答弁していた。山本さんは理事長に就任以来10年を超えて増収増益の積極経営を進め、昨年は全国信用組合のトップに推挙された。
さまざまな背景があって金融業界における知名度は突出しており、マスコミ界の寵児になった。「財界」6月号では表紙を飾り、経営持論を堂々と展開している。露出度は抜群であり取引先の一員として鼻が高い。山本さんのマスコミ活動は市信用の企業価値を限りなく高めており、出版物などは顧客先に丹念に配布し理解を求めている。経営の参考にもなる。
公開質問状はそうした活動は無駄遣いではないかという趣旨のようだ。質問者は経営のイロハである「広報活動」と「広告宣伝活動」を混同していると思われる。広報費用は「投資」であり、企業価値が上がり、企業収益に繋がるなら称賛されこそすれ、批判の対象には当たらない。一方、広告宣伝費は「経費」であり、収益効果がなければ無駄遣い。釈迦に説法。
フットライトを浴びればやっかむ輩も出るのは世の習い。山本さんは的外れの批判に怯むことなく、前向きに取り組んで貰いたい。取引先の中小企業はそれをひたすら願っている。