日々雑感~デイリーメッセージ~

平成27年2月5日(№6622)  根っこづくりの経営

根っこづくりの経営

20年を超えてはがき交流のある経営コンサルタント・渡辺雅文さんが『根っこづくりの経営』と題する経営指南書を上梓された。かねてから届けられるリポート『かけはし』を通じて経営観や指導力について畏敬の念を抱いていた。早速10冊ほど注文した。テキストにして人材育成活動に活かしたいと思ったからだ。20年前に一度会ってからそれっきりだ。

 

「企業の目的は、働いている社員を幸せにすることであり、お客様や地域や社会に貢献すること。会社は大きくするのではなく、潰れない会社にすることが大切」。まさしく同意である。実際に出来ているかどうかはともかく、一字一句違わずに経営の理念としている。歩みの遅い早いはあるが、目指している方向に間違いはない。実践から得た理論は正しい。

 

本書は四章から構成されている。第一章「社員を幸せにする経営、お客様に喜んでいただく商い」。第二章「農業から経営を学ぶ・良樹細根モデル」。第三章「いい会社づくりへの挑戦・実践編」。第四章「良樹細根・実例編」。何よりも机上の空論でないのがいい。すべて実践から導き出した理論である。文字は大きく読みやすい。何よりも表現が平易なのが嬉しい。

 

道元禅師は「唱道の人多けれど行道の人少なし」と嘆かれた。今の世も高邁な理論を述べる人は多いが、その理論を行動で証明する人はすくない。言いっ放しなのである。暗中模索であるが先ずやってみる。その中から正しい理論を導き出す。その繰り返しが求められるが、手間暇がかかるのでせっかちな今の経営者は受け入れてくれない。だから失敗をし続ける。

 

会社の存続目的は、社員をはじめ、自社と関わる人を幸せにすることであり、地域に役立つ企業になる。ある道は同じ。