平成27年4月27日(№6703) タケノコ掘り
タケノコ掘り
先週の金曜日、妻とふるさとへタケノコ掘りに出かけた。いつもは序でに山へ入るのだが、今回はタケノコ堀だけを目的に出かけた。何よりも新鮮なタケノコをお客様届けたい、という思いだけである。今年はタケノコの豊作年である。竹林は隔年で活躍する。それにしても今年のタケノコは異常なほど頭を出す。掘らなければ大きくなったときの処分に困る。
タケノコ掘りはコツがある。根っこから斜めに地上に這い出してくる。そこがアキレス腱だ。それさえ分かれば鍬の一撃で飛んで出る。分からなければ周りを掘って収穫する。売るのではないから根をきれいに掘り出す必要はない。根っこのアキレス腱を見つけるのは経験である。私は長年の経験と能力がある。さして自慢にはならないが、タケノコ掘りは名人。
一時間ほどで良質のタケノコを80本ほど収穫した。休憩はなし。斜面を滑り落ちながら悪戦苦闘。踏ん張る腿が固くなり、鍬を振るう腕も痛む。喜寿を超えた年寄りのすることではないと笑われながら目標の本数は掘った。自分でも無茶だと分かるが、他にその役割を果たすものはいない。結果として出しゃばることになる。お客さんの喜ぶ顔が浮かんでくる。
翌土曜日は朝のうちに専務が配達の準備をしてくれた。午前中にはみんなでほぼ配り終えてくれた。掘って24時間以内にお客様に届ける目的は達成できた。日報を見ると届け先とお客さまの感想が書いてある。それを読むだけで悪戦苦闘の汗は吹っ飛ぶ。このコミュニケーションが大切てある。もしも日報がなかったらあんな辛さには耐えられないだろう。
タケノコ掘りの苦労など分からないだろうが、渡すとき一言添えてもらえれば跡形もなく消え失せる。添える言葉は大切。