平成27年6月21日(№6758) 光る存在になる
光る存在になる
日々の仕事に追われているとつい流されて、もっと合理的にできないか、もっと時間を短縮できないかということに思考が行かなくなる。ともかく目の前のことを収める、見る目が点になると仕事の質を上げることが難しくなる。世の中の出来事に疎くなればお客様との対話もレベルが低くなる。周辺のニュースも頭になければ、商談の成立までも危うくなる。
新聞を読まない、本を読まない、社員同士で中身の濃い会話もしないでは、お客さまの利益になる話題も提供できない、お客様を感動させることもできない。これでは商売が行き詰まる。それにはどうすればよいか。世の中の様々な出来事やテーマについて、独自の考えをまとめる、そして伝えることが出来る。そのことがお客様の気に入れば距離が近くなる。
私はどう考えるかをまとめ、それを言葉にする技術を磨くことで、お客さまの共感を得る。「おっしゃる通り」では話にならない。簡単に拒否されてしまう。お客さまの求めるもを察知し、私はどう考えるか、私ならどうしたいか、それを具体的な言葉にすれば信頼が得やすくなる。それには自ら学び光る存在にならなければならない。それには勉強しかない。
人は出会った人の数と、体験した場面の数で器が決まる。世の中の出来事をたくさん知り「知識」を蓄え、それを存分に使い「知恵」に変える。その知恵が人間を光らせる。それは組織の中にいても商談の場にいても発揮できる。たくさんの人に会い、多くの場面を体験し、苦労しながら光らせたいものだ。これからは光を持つ人間だけが通用する時代になる。
新聞を読む。世の中のことを知る。それを己の考えにまとめお客様に伝える。ビジネスの大きな武器になるはずである。