日々雑感~デイリーメッセージ~

平成27年9月3日(№6832) 自民党総裁選

自民党総裁選

安倍晋三自民党総裁は1日、自身の任期満了に伴う党総裁選に立候補を正式に表明した。他に立候補を模索する勇気あるリーダーもなく無投票再選の見通しだ。乱を好むものではないが、無風で新しい日本の総理大臣か選ばれるのはやや寂しい。3年前の総裁選では5人が立候補し、日本の将来について熱く語った。強力なライバルであった石破茂氏も沈黙。

 

どちらにしても勝ち目がないと右へならえの風潮は好ましくない。7派閥の領袖たちも総裁選後の内閣改造や党役員改選に狙いを定めている。3年に一度のチャンスだから志ある人たちが日本の将来を熱く語って欲しいものである。内向きの無投票再選は日本の将来を危うくする。現実には総裁を争う人材が払底しているのではないか。実に寂しいことだ。

 

かつて三角大福など毀誉褒貶はあったものの日本のトップを目指して激しく争った時代が懐かしい。日本の国全体に活力をもたらした。正しい争いがあればこそ国民は政治に関心を持ち、正しく導く監視役になれる。自民党総裁選などは絶好のチャンスであるが、その機会を逃してしまった。党内事情もあるだろうが、要するに政治の貧困が人材の払底を招いた。

 

野田聖子氏が出馬を模索しているようだが、力のないものが一人であがいても仕方がない。少なくとも冷やかしではいけない。日本の総理大臣を目指すからにはそれなりの裏付けが求められる。「景気回復の実感を全国の津々浦々まで届ける地方創生の課題は山積している。それを実現する責任がある」と立候補の決意を表明したが、経済は厳しい環境にある。

 

アベノミクスはすでに各所で綻びを見せ始めている。地方創生の実感なんて絵空事に見える。これからが正念場になる。