平成27年9月30日(№6859) 新3本の矢

新3本の矢

無投票で再選された安倍自民党総裁は「アベノミクスは第二ステージに移る」と宣言し、新たな「3本の矢」を発表した。これまで誰もが期待した「成長戦略」がカタチにならないまま放たれる新しい矢に期待が持てるのか、残念ながら地方や零細企業には及びそうもない。旧3本の矢のうち「大胆な金融政策」と「機動的な財政政策」は功を奏しているように見える。

 

円安や株高は市場を活性化させ、確かに日本の経済発展に貢献した。財政政策は市場が期待したほど成果は上がらず今一つ。市場が期待した成長戦略は抽象的で的が定まらず、期待はずれに終わっている。「地方創生」などは掛け声とお題目ばかりで何一つ成果が見られない。成長戦略に欠かせない規制緩和はほとんど手付かずで岩盤に穴を開けるなんて絵空事。

 

財政の健全化に必要な社会保障費の削減など、利害調整が難しい施策は悉く後回しになっている。新たな3本の矢は「希望を生み出す強い経済」「夢を紡ぐ子育て支援」「安心につながる社会保障」だが、具体的政策は示されていない。お題目だけなら誰でも唱える。子育てや社会保障の充実と一千兆円を越す財政再建策をどう両立させるか。危うい限りである。

 

14年度に480兆円だったGDPを20年度には600兆円に、現在1,4人の出生率を1,8人に、介護離職者をゼロにというが、そんな虫のいい話が実現するとは信じられない。「一億総活躍」プランは出来るかも知れないが、一億人もの人間の働く意欲と働く場所があるとは信じられない。具体的なプランを示し、懐疑的な国民を説得、納得させて欲しいものだ。

 

旧3本の矢とははるかに難易度の高い新3本の矢に挑戦する意欲は了とするが、民主党など野党の嘲笑は受けないように。

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