平成29年10月6日(№7438) 若者が欲しいが…
若者が欲しいが…
わが家の孫が内定式で10月2日、大阪へ行った。大企業では10月に入り続々と内定式を行っている。人手不足の折から数社から内定を貰い、律儀に数をこなしている若者もいるらしい。大企業には益々人が集まり、零細企業から去っていく。新しく希望する者は少ない。今どきの若者気質なのか。就職すれば家には帰らない。寂しいがそれが現実だろう。
わが社でも今年2名の新卒が入社した。期待していたが一人は2週間、一人は4月のうちに退社した。扱い方に問題があるのか、まだ研修中だから研修に問題があったのか、堪え性がないというのか。退社時には母親が同伴したが、働く気がないものはどうしようもない。母親が「何とかもう少し…」と頼んでも、本人にその気がないとどうしようもない。
来季の入社見込みも全くない。高齢者も労働力としては役に立つが、会社を背負うところまではいかない。今の若者は与えられることに馴れている。自ら手を伸ばして獲得するよりも、与えられることになれている。真面目で意欲も決して低くはないが、あえて挑戦する果敢さは持ち合わせていない。若手をどうするというより、入社してくれることが先決だ。
若者がいなくても構わない会社にするか、それも一つの手だが未来が見通せない。中途採用もさっぱりだが、それでもある方がいい。多少世の中が不景気になってもいいから、人手が余る世の中になればいいと思うが、それは手前味噌に尽きる。仕事のやり方を変え、評判を良くし、若者が求める会社にするしかない。いい会社にすればいいがどうすれば…。