日々雑感~デイリーメッセージ~

平成29年7月2日(№7382) 「孫子の兵法」⑧ 行動の選択肢を増やす

「孫子の兵法」⑧ 行動の選択肢を増やす

「音階の基本は、宮、商、角、微、羽の五つに過ぎないが、その組み合わせの変化は無限である。色彩の基本は、青、赤、黄、白、黒の五つに過ぎないが、組み合わせの変化は無限である。味の基本は、辛、酸、醎、甘、苦の五つに過ぎないが、その組み合わせの変化は無限である。それと同じように、戦争の形態も「奇」と「正」の二つから成り立っているが、その変化は無限である。「正」は「奇」を生じ、「奇」はまた「正」に転じ、円環さながらに連なってつきない」と孫子は言う。

 

孫子は戦場を目前にし、「退却する」「戦わない」という選択があり得るという。戦争の仕方の原則。①十倍の兵力なら包囲する。②五倍の兵力なら攻撃する。③二倍の兵力なら分断する。④互角の兵力なら優先する。⑤劣勢の兵力なら退却する。⑥勝算がなければ戦わない。追い込まれ、視野が狭まることは弱さの象徴。もう○○しかないと思い込むのは危険。

 

新規事業の検討会で、あえてやらないことを選択できるか。赤字だが長年努力した事業から撤退することを選べるか。こうした判断を阻害するのは感情である。感情が視野を極度に狭くすることを孫子は熟知していたのである。焦りで潰れそうなときでも、選択肢は無限にあることを忘れてはならない。

 

住宅リフォーム事業も競争が厳しくなって来た。新しく取り組んでいる「まち再生事業」もなかなか軌道に乗らない。危機に直面したときこそ広い選択肢を意識する。常に冷静ではいられないが、感情に走っては戦争に負ける。事業も戦争も同じ。まずはどうやったら勝てるか。勝つにはどうするか。