平成30年1月14日(№7538) 闘将・星野仙一氏逝く

闘将・星野仙一氏逝く

新年早々の1月4日、元中日投手、中日、阪神、楽天で監督として指揮を執った星野仙一さんが、膵臓ガンのため急逝した。70歳の若さだった。最高の治療を受けたに違いないが、それでも逝かねばならない。ガンは怖い。どんな頑健な身体でも、簡単に命を奪う。膵臓ガンは難病だというが、それにしても呆気ないものだ。死亡率の1位がガンは厳然たる事実。

 

ガンを発見したのは2016年7月、急性膵炎を発症したことがきっかけに膵臓がんであることが判明。それでも楽天球団副会長の仕事を続けた。昨年11月東京で、12月1日には大阪で「野球殿堂入りを祝う会」が開かれた。周囲も開催を心配するほど弱っていたそうだが、気丈に役割を勤め上げた。「野球と恋愛してきてよかった。もっと野球に恋したい」。

 

「祝う会」終了後は精根尽き果てたように、床に伏せる時間が増えた。友人たちとの電話も「毎日寝てるだけや」と弱々しい声で話していたという。年末になって容態は急変、新しい年を迎えた4日早朝、娘らに看取られ眠るように息を引き取ったと伝えられる。強面の星野さんだったが、実に心のやさしい人だったという。見た目では分からいが周囲を大切に。

 

膵臓ガンと肝臓ガンは違うと人は言うが、ガンの恐ろしさに変わりはない。私も心を強く持っているが、疲れすぎたときは「人生の終わり」ではないかと思う時がある。ガンを発見して2年が経過した。星野さんのように急変することもあり得る。身辺整理も考えるが、机の上の整理も出来ないものはけじめもつかない。百年生きるとしていい人生を過ごしたい。

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