平成24年12月11日(No5836)   さようなら思い出のブルーバード

さようなら思い出のブルーバード

日産自動車は5日、セダン「ブルーバード・シルフイ」を「シルフィ」に改め、7年ぶりに全面改良して発売した。日産を代表してきた「ブルーバード」の車名が完全に消えた。昭和34年にそれまでの「ダットサン」が「ダットサンブルーバード」に生まれ変わり、半世紀余の役割を終えた。私にとっては青春の思い出がいっぱい詰まった車名である。

 

8度目の挑戦でやっと普通車の免許証を手に入れたのが昭和38年。当時はふるさとでも乗用車は1台もなく、わずかトラックが3台の時代。免許証を手にして無性に車が欲しくなった。国道54号線沿いの日産中古車センターを訪ねた。信じられない話だが、センターとは名ばかりで車は1台もいなかった。担当者に聞くと椅子に座って車が入るまで待て。

 

先客があり、3番目に座った。なるほど一時間おきに車が入ってくる。先客が手を挙げた。その時点で商談成立となる。車を選ぶ、価格を値切る、などの贅沢は許されない。やっと手を挙げる順番になり、手続きを終え自分の物にした。その車が「ダットサン・ブルーバード」。今考えれば垢抜けない車だが、その時は天にも昇る心地。村一番の果報者になった。

 

価格は15万円で10回払い。日給600円でマルコシプロパンに雇われた直後だったが、フルに働いても支払いに届かない。車はよく故障した。おかげでメカに強くなった。若い女性にもてもてだった。順番に広島まで乗せた。帰りは別の人だった。峠でよくエンジンが停まった。パンクなどは日常茶飯事。おかげでよく働いた。勤勉はブルーバードの贈り物。

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