ちょっととーく

日々の暮らしを見つめ直す2 報恩・感謝のこころ

卒業式の「仰げば尊し」

2月26日付・中国新聞朝刊の「ふれあい」欄に掲載された今週のランキングは、3月にちなんでかテーマが「卒業式で歌いたい歌、聞きたい歌」でした。
応募者の年齢層は不明ですが、予想通り圧倒的多数で1位はなつかしい「仰げば尊し」2位が「蛍の光」でした。
残念ながら最近の卒業式では、どちらもまったく歌われていません。

他には「贈る言葉」「世界に一つだけの花」が続きます。最近よく歌われている「3月9日」「旅立ちの日には」は、残念ながらベストテンから漏れていました。

卒業式の選曲は生徒に任せる学校が多く「仰げば尊し」などは、中高年族の郷愁でしかないのでしょうか。
今月から「ちょっと・とーく」はテーマを新しくし、裏面には四季折々の「後世に伝えたい日本の童謡・唱歌」をご紹介させていただきます。お楽しみに…。

異国で歌い継がれる

掃除活動などのご縁でこれまで3度もブラジルを訪問しましたが、意外に「仰げば尊し」が異国の日系人に人気第1位なのです。
親しい友はアルコールが入ると、こぶしを突き上げながら「なぜ日本では『仰げば尊し』が歌われないのか」と悲憤慷慨するのです。

異国で暮らす人たちの単なるノスタルジアと思いきや、師の恩、親の恩、祖先の恩をないがしろにする今の日本人の姿を嘆いているのです。
私にも思い当たる日々があり、恥ずかしくて小さくなっていました。
彼らは「日本で歌われなくても異国の私たちが、祖国の名曲をいつまでも歌い継いでいく」と頼もしく宣言してくれました。

物の豊かさで失ったもの

近代の急激な経済成長で、お金さえ出せば欲しいものは大抵手に入るようになりました。
中には物を得るために手段を選ばない人も多く、数々の悲惨な事件の原因にもなっています。
残念ながら、愛する、慈しむ、思いやる、畏れる、努力や忍耐、礼儀正しさなど、日本古来の伝統や文化を失いつつあるように思います。

このまま放置するとダメに日本になり、ダメ人間が増えていくばかり…。
ここ一番、中高年族が率先して日々の暮らしを見直すところから、若い人の範になりたいですね。

ご先祖のお墓参りから

お彼岸(春分の日、秋分の日)には、家族揃ってお墓参りし、香華を手向けながら、自然の恵みやご先祖の物語などいかがでしょう。
きっと子や孫たちが、目を輝かせて聞いてくれると思います。なつかしい唱歌「ふるさと」など、大きな声で歌い聴かせるひとときも、意外にたのしいものです。

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