平成24年6月4日(No5646)   禁句の「すみません」

禁句の「すみません」

 

日常茶飯事、口癖のように使われる「すみません」は、本来は「申し訳ありません」の手抜き語である。なかには意味を取り違えて「ありがとう」の代わりに使うことすらある。日本語が曖昧なのではなく、使う日本人、受け止める日本人に問題があるらしい。会社では非を認めるときは「申し訳ありません」、謝意は「ありがとう」。「すみません」は使わない。

 

交通事故に遭遇したとき、先に「すみません」と言った方が負けである。それは非を認めたと見なされるからだ。とりあえず謝っておくというのは通用しない。大半の人がお詫びの気持ちを持っているわけではなく、その場を和ませるためにとりあえず「すみません」。謝った人を責める文化が日本にはない。その一言で追求は遮断され、曖昧のまま放置される。

 

何か足りないことを指摘すると、口癖の「すみません」が出てくる。そうなるとそこから前に行きにくいから、通常「おたがいさま」で場が平らに治まる。また同じミスを繰り返す、そして「すみません」。これでは学習効果が発揮できず、同じ過ちを何度でも繰り返す。いつのまにか「すみません病」が蔓延し、仕事の改善などの意欲は跡形もなく消える。

 

口癖のように「すみません」と言った後、いま言った「すみません」は、非を認めて詫びたのか、何かをしてもらって感謝の意を表す言葉なのか、なんでもない口ぐせなのか、考えて欲しいものだ。人を傷つけまいとしてその場を治めていたら、永遠によい会社などに変身はしない。言うべきは勇気を持って言う。相手側は素直に受け入れる。それがよい会社。

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