平成26年2月4日(No6256) ありがとうカードの効果
ありがとうカードの効果
尊敬する小河二郎さんが経営される「コガワ計画」の自動車教習所・Mランドは、実に和やかで明るい職場だ。広い敷地には若い教習生や運転を教える教官らが溢れている。初対面でも笑顔で接し、元気のよいあいさつが飛んでくる。態度もきびきびして動きも軽やかだ。そこかしこに夢のような光景が繰り広げられている。しばしば訪問するが元気をもらえる。
系列の「兵庫県・ささ山校」や仕出し料理の「ハートクック」でも同じ。働く人にとっての理想の職場だ。「コガワ計画」のただひとつのルールは「あいさつ」。その徹底が多くの人に感動を与え、全国から教習生が集る要因になっている。いまや四輪の卒業生は全国一位を誇る。職場の隅々には小河さんのメッセージが働く人の心を刺激。トップの発信が生きている。
「トップメッセージ」や「あいさつ」を支えているのが、感謝をカタチにして伝える「ありがとうカード」。どんな小さなことでも感謝する社風が、一枚のカードから生まれている。人間は一人では生きられない。多くの人に支えられて生きている。ありがとうはカタチにしなければ相手に伝わらない。相手に伝わってこそ生きる。「ありがとうカード」が伝える。
ありがとうカードが書ける人は、小さな幸せにでも感謝できる豊かな感受性を持っている。感謝出来ない人は「ありがとう」が言えない。そこには索漠とした人間関係が当り前になる。温かい心の交流など無縁になる。Mランドに飛び交っている「ありがとうカード」は年間8千通にも上る。働く人が笑顔に満ちて商売が繁盛する所以。さすがトップ企業だ。
かつて職場を明るくしてくれた「ありがとうカード」を昨年8月復活した。しかし、残念なことに誰一人として「ありがとうカード」で感謝の気持ちを伝えない。寂しいことである。