平成23年5月18日(No5263)  安全のコスト

安全のコスト

徒歩通勤を再開したが、以前に比べて歩道が格段に暗くなっている。実は歩くだけでは勿体ないのでゴミ袋と火箸を手にしているが、残念ながら足元のタバコの吸殻さえ判別できない。小さなくぼみにも気付かないほど。特に街路樹の生い茂っているととろは都会とは思えない。東日本大震災、福島第一原発事故による節電対策で、街灯の照度を落としたせいだ。

 

学校協力者会議でもしばしば話題になるが、地域には不審者の出没が増えている。自治会などでは夜回りなどで対応しているが、真っ暗闇では手の打ちようがない。節電に異議を唱えるものではないが、地域住民の安全を無視しては本末転倒というものだろう。安全のコストは掛かる。原発の事故でも分かるように、事故が起きてからではさらにコストが掛かる。

 

節電対策として玄関照明は落としているが、室内はムダと思えるほどたくさんの電灯が点いている。これも本末転倒ではないだろうか。犯罪の防止対策には家の周囲を明るく、道路も見やすくすべきだろう。節電対策は自己犠牲でなくては意味をなさない。地域公共に対しては住民一人一人がコストを負担してこそ効果が上がる。不自由な暮らしを甘受したい。

 

役所に街路樹の剪定をお願いしているが、なかなか実現しない。歩道脇の植栽も背が高いところでは、1,5メートルを超える。街路樹の枝は傘が当たる高さまで下がっている。いつ犯罪が起きてもおかしくない。わが社の責任範囲? は植栽も街路樹は剪定し、歩行者の安全をキープしている。また役所からお節介と叱られるだろうが、行政は当てに出来ない。

 

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