平成24年10月12日(No5776) 平均的シニア生活
投稿日:2012.10.12
平均的シニア生活
65歳以上のシニア人口が3千万人を超えたが、それぞれに望むことや悩み事がある。望むことを大別すると①生活の楽しみ、②健康づくり、③住まいや財産、大別すると三項目について希望がある。楽しみの一番は旅行らしい。次いではカルチャーサークルなどの友人作り。大学などのセカンドステージは権威もあり、また若い人との勉強に人気もある。
②の健康づくりは軽めの体操やウォーキングが主流になっている。③は住まいのリフォームと人生の終末期の処理が気掛かりの主なもの。リフォームは必要だが資金の悩みが付きまとう。シニアが新しい市場を作るといわれるが、旅行に加えてファッション、買い物など大きく変化している。カルチャー大学や健康教室、若返りなど、新しい需要を生み出す。
シニアの住まい関連はリフォームと次世代への資金支援。リフォームは介護保険が支え、若年層の新築工事は親世代が支えている。シニアに悩みは尽きないが、主なものを上げてみる。①旅行へ行きたい、②病気や健康への不安、③老化の判断力低下、④老後の資金、⑤趣味や知識が共有できる友人、⑥運動する機会が少ない、⑦自宅の改修、⑧遺言の準備。
⑨自分の死後の配偶者の心配、⑩眠れない。他に介護疲れ、自宅の防犯対策、終末処理と葬儀、子どもの自立の心配、かかりつけの医者と続く。まるで別世界の話のようだが、いくつかのビジネスヒントがある。実は大半のシニアは工事の大小はともかく、安心・安全の住まいを求めている。比較的生活の余裕もある。改めて考える必要がある。