平成24年12月5日(No5830) 愚劣なお遊び
投稿日:2012.12.05
愚劣なお遊び
キチンと整理してみなければ説明できないほど先月16日の衆院解散以降、政党が増えたり減ったり、党の顔もくるくる変わる。幼稚園の子どもの遊びでもこれほどの変化はないだろう。愚劣なお遊びが過ぎる。そのたびに裏方は大変な思いをする。特に「日本未来の党」は党名にケチをつける訳ではないが、投票用紙などの標語には「未来」がふんだんにある。
各都道府県の選挙管理委員会は、公平な選挙を行うため色々な準備を行う。投票用紙やポスターなどには大抵の場合、標語が印刷してあり「未来」などは常套語だ。栃木県では「一票は明るい未来を開く鍵」の標語を刷り込んだ。そこへ「日本未来の党」が誕生した。投票用紙、ポスター、グッズ、懸垂幕、横断幕など刷りなおしをすると155万円掛かるという。
もったいないからそのまま使うと決めた。倉敷市では投票用紙類が納品されて2日後に新党ができた。標語は「未来への一票」。ここまで露骨だと使えない。22万枚を処分して作り直すことになった。島根県では「未来を照らせ この一票」を「明日を照らせ…」に刷りなおし。「新党明日」でも誕生すればまた刷りなおしか。演説でも「未来」は使いにくい。
候補者たちはもっと大変だ。すでに準備をしていたポスターの党名が変わる。作り直すか、それともシールを貼るか。名刺が5枚目になる候補者もいる。あるのが当たり前の政党の綱領など糞食らえ。元々政権党からしてないのだから、新党になくても文句は言えまい。だから口から出任せに言葉をいじくる。言い直しなど平気の平左。白を黒など日常茶飯事。