平成24年5月20日(No5631) 消費税増税の国会審議始まる
投稿日:2012.05.20
消費税増税の国会審議始まる
「政治生命を賭ける」という野田佳彦首相の意気込みが空回りしていたが、ようやく国会の場で審議をスタートした。野田首相の一念が巌を通すのか先行き不透明だが、首相を取り巻く環境は客観的に見て芳しくない。政治家は己の保身のためなら平気で節を曲げるから、意外などんでん返しがあるかもしれない。いずれにしても闇の世界の出来事だ。
一個人としては上がっても今のままでも、さほど影響は受けない。倹しい生活に慣れているから、要するに無駄遣いをしなければいいだけだ。ところがみんなが消費をしなくなったら日本経済は行き詰まる。つまり景気は坂道を転げるように悪化する。零細企業は致命的な打撃を受ける。消費税上げが税収増にならず、もしかしたらやりくりは更に苦しくなる。
消費税上げには経済の実質2%成長が前提条件になっているが、努力目標のようだから拘束されない。政権公約を平気で破って知らぬ顔が得意だから、努力目標など気にするとは思えない。税を有効に活用するために無駄遣いの排除が一体となっているが、官のリストラなど気配もない。国会議員を減らし、公務員をリストラし、月給を下げる話など聞こえない。
消費税アップは不要だといって総選挙で国民の支持を得て政権交代をした。ない懐から精いっぱいばらまいて更に借金を増やした。東日本大震災の復興策など話題にも上らない。みんなで民主党を選んだのだから現在の幼稚な政治を我慢しているが、方針を変えるなら選挙で国民の意思を確かめるべきだろう。手順を踏まなければ、政治生命など吹き飛ぶだろう。