平成24年5月24日(No5635)   松下翁の経営 任せ切る

松下翁の経営 任せ切る

松下翁は身体も弱く、学歴は小学校中退。丁稚奉公をスタートに世界一の松下電器を育てた。成功の真実は分からないが、発言集を読むといくつかの大切なことが見えてくる。仕事を進める上で60㌫の確率があれば、失敗を恐れず任せ切ったと伝えられる。言葉では簡単に言えるが、実務の上では任せ切れず口を挟むことが多いのが人間の性のようだ。

 

大企業は別世界だから何とも言えないが、稼業に過ぎない零細企業でも社長を退くと大半が会長職になる。単なる名誉職ならさして害はないが、権限を維持して仕切られると会社は混乱する。屋上屋を重ねると大半が失敗する。松下翁は任せ方が上手だったように思う。一旦任せると成功するように陰から後押しし、上手く運ぶと必ず過大に褒めた。

 

「成功はすべてきみのお陰や」。巧みな人心掌握術とも言えるが、任せ切られると大抵の人は成長する。潜在能力が顕在化する。経営の要点であろう。「竹の子学園」の開塾日の運営は頑固な年寄りと我侭な子どもが相手だから、まとめ切るには並でない苦労が求められる。前期から山・金コンビに運営を依存している。基本的なことに口出ししないでも大丈夫だ。

 

5月塾のように農作業が多く、世話役たちの朝令暮改が始まると後始末は簡単ではない。ところがほとんど齟齬がないように仕切っている。いらいらすることもない。一番後に付いて行き遠くから見ているだけだから、精神的にも随分楽をさせてもらっている。任せ切られると「依存心」が姿を消す。そこから「責任感」が芽生える。山・金コンビの後ろ姿から実践を通して「任せる」大切さを学ばせてもらっている。

 

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