平成25年3月7日(No5922)   謙虚に学ぶ

謙虚に学ぶ

滋賀県内で40年以上も新車販売台数でトップの座を維持して「滋賀ダイハツ」の後藤敬一社長は、平成9年の「ブラジル掃除に学ぶ会」でご縁があった。その後、各地の掃除に学ぶ会で再会している。会長の後藤昌幸氏は「ゴトウ経営」のトップとして全国的に著名である。昨年、岸城読書会3百回記念大会で再会し、久闊を叙した。八十路を超え、なお健在。

 

PHPの隔月刊誌「松下幸之助塾」に、後藤敬一氏の経営感が掲載されていた。特集・商いの原点。「謙虚に学び、素直に採り入れる。~人間の幸せを追求する経営姿勢~」のなかで子会社に出向したときの体験談が懐かしかった。この時の裏話を熟知していたせいもある。長浜市。赤字経営は知っていたが、全くといっていいほど来客がないのに驚いたという。

 

そのため店には活気がなく、掃除が行き届いていないせいで全体が薄汚れていた。ライバル店とは条件が劣っていた。おまけに社員は動かない。まず後藤氏が始めたのは店舗や事務所の掃除。毎朝誰よりも早く出社し、汲み取り式で汚い社員用のトイレを磨き続けた。どれくらい効果があるか分からないが、他に思いつかなかった。鍵山秀三郎さんの真似をした。

 

来客されたお客様に「ありがとうはがき」を送り始めた。はがきの坂田さんの影響である。店頭で面会した以上に、ハガキによる心の通い合いが醸成された。売り込みの文言は一切書かなかった。やがて地元の人に認められ、「よそ者」でなくなった。売上も順調に伸び始め、黒字経営に転換した。この時期の「そうじ」と「はがき」が経営の勘所を教えてくれた。

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