平成26年1月21日(No6242) 部下のやる気を引き出す(タナベマネージレターより)
投稿日:2014.01.21
部下のやる気を引き出す(タナベマネージレターより)
部下の「やらされ感」を払拭して自主性(考える力)を持たせないと成果は上がらないというが、どうすればやる気を引き出すことが出来るか考えてみたい。まずやる気が引き出せないのは、すべて上司の指導能力の欠如と人間性にある。そう考えれば部下のせいではないから分かりやすい。部下の成績が上がらないのは、上司の責任であると考えよう。
①部下に指示はするが、自ら考え行動させようとしていない。指示されたことを処理しているだけでは、遣り甲斐や面白味を感じることが出来ない。やるべき仕事の目的を理解し、どのように行うのが効率的で成果が上がるかを考えて実行する。「考えながら実行して成果となる」プロセスこそが、やる気を引き出すポイント。具体的な指示のみ出していないか。
②部下の成長への関わりが弱い。「毎日仕事を繰り返す」という考え方では、やる気の低下に繋がる。そうならないためには繰り返すのではなく積み重ねる。少しでもより良い仕事のやりかたへ日々変えていく、成長していくことが大切となる。成長してるという実感がやる気を高める要因となる。見守り、フォローし、認めて、褒める、頻繁なフィードバックが大切。
③上司・同僚との人間関係が希薄。チーム内で相互理解が図れていないことがやらされ感に繋がる。ホンネではなく「べき論」でしか話をしない。意見の対立を極度に避ける。そうすると相互理解が出来ないから、真の人間関係の構築に繋がらない。自分の考えを積極的に発言するためには、ホンネで発言できる人間関係(相互理解)が必要である。無関心は薄情。
チームが機能するには形成(関係を築く)、混乱(考え方、感情がぶつかり合う)、統一(共通の規範、役割分担)、機能(チームとしての成果を出す)というステップが必要。(タナベ経営~)