平成26年10月4日(No6498) 値上がりが暮らしを圧迫
投稿日:2014.10.04
値上がりが暮らしを圧迫
10月に入って家計に響く食品の値上げが相次いで発表された。アベノミクスの第3弾によって国民の生活を支えるというが、とんでもない話で円安による輸入商品の値上げは国民の台所を直撃する。中には便乗値上げがあるかもしれないが、ここまで円安が行き過ぎるとため息とともに認めざるを得ない。家計の負担は一段と重くなり、個人消費は弱まるだろう。
原材料の値上げによりコーヒーやお馴染みの「王将」の餃子まで値上げに踏み切った。飛行機などの運賃や損害保険の掛け金も上がる。一方で免税対象商品を化粧品や食料品にまで広げるが、我々の暮らしには無関係だ。厚生年金の負担金は平均月収530円増える。来年10月の消費税は諸般の事情から必ずアップになる。景気を下支えする消費は圧迫される。
臨時国会が始まったが安倍首相の施政方針は実現不能の項目が多い。運よくうまくいったとしても時間が掛かる。経済を最優先するというが、地方の零細企業は恩恵に浴さない。農業の集積化、多角化、6次産業化も、農業者の所得を増やし地域の賑わいを創設するなんて言葉の遊びでしかない。「まち・ひと・しごと創生本部」など単に看板を掛けただけ。
外交は活性化し国威は高揚するだろうが、我々の仕事や生活には無関係だ。施政方針の言葉の羅列を聞きながら、我々の生活は自分で守らなければならないことを実感した。せめて国家が外国から馬鹿にされないように頑張って欲しいものだ。いくら首相が企業に給料を上げろと言っても原資がなければどうしようもない。まずは自分で稼ぐ工夫をすることだ。
野党はますます役立たずになった。バラバラの民主、異種合体の維新、ごたごたのみんな、発信力のない次世代。嗚呼。