平成26年2月7日(No6259)   おそうじ日記

おそうじ日記

昨年の11月6日、親交のある横浜の秋山木工㈱(社長・秋山利輝氏)主催の木工展を訪れた。同社は職人による創作家具メーカーとして著名であるが、日本で唯一の職人養成学校(丁稚制度)は注目の的である。毎年全国から十数名の若者が厳正な審査を受けて入学を許される。現代では考えられない厳しい制約があるが、大半の若者が乗越えて一人前に育っている。

 

日本では毎年技能五輪が開催され、さまざまな分野で若者が挑戦している。メダル獲得という大きな目標もあるが、志を持った若者たちは厳しい環境に耐え目的を達成する。環境が厳しいほど勝れた職人が育つ。昨年は同社の丁稚たちが技能五輪に参加し、「金」「銀」「銅」のメダルを独占した。41年の歴史を持つが、初の快挙という。秋山木工は湧きに湧いた。

 

木工展では受賞作品や職人たちの自信作(4年の丁稚生活をクリアーすると一人前の職人に昇格する)、それに社長である秋山名人の作品も展示される。作品展では3人の丁稚を紹介された。はきはきした自己紹介、「職人の心得」の朗誦と解説でもてなされた。張りのある声、きびきびした態度、背筋に芯の入った姿勢、若者らしい真摯な表情に圧倒され続けた。

 

秋山さんは職人たちに読ませたいからと「Takenoko」を50冊も購入してくださった。お礼に「ひたすら まちを 美しく(三)」を50冊プレゼントした。全社員に配られた。中里亜紀さんから手紙が届いた。「親しみやすい文章で一気に読ませてもらった。丁稚たちで話し合い、掃除のことを日記風に書くことにした。一冊分まとまったら送ります。楽しみに」。

 

ささやかな出会いが思いがけない展開を見せる。拙文を読んでもらうことさえ光栄なのに、掃除の実践、日記の纏めにと果てしない。勝れた会社との交流は、実に多くの学びがある。

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