平成27年11月17日(№6907) 一億総活躍社会は絵空事

一億総活躍社会は絵空事

来季の「竹の子学園」は活躍の規模を大きく減らすことになりそうだ。子どもたちが楽しみにしている田植えや稲刈りが出来なくなる。応援してくれていた地元の協力者が辞退を申し出たことによる。85歳を超える老体だから無理も言えない。畑の管理は何とかなるとしても、稲作は毎日の必須条件だがそのためにこちらから農作業に通勤することは不可能だ。

 

集落の稲作は10年前36戸もあったが、現在では僅か7戸に激減している。しかも耕作面積は約半分。従事者の年齢は平均80歳。限界集落は間もなく消滅集落に変わる。稲作は割に合わない。農協の安い買い入れ価格、一般より高価な資材の価格。農協は農家を食い物にするために存在しているようなものだ。零細な米作りはコストが総売り上げを超える。

 

主食だからないと困るが、必要なだけ購入する方がはるかに安上がりだ。安倍内閣の一億総活躍社会などは絵空事に過ぎない。TPPが農業を潰すというが、零細農家は国の誤った農業政策と白アリの農協によって既に食い潰されてしまっている。政府は大規模な生産者に農地を集約させるために「農地バンク」を稼働したが、利用実績は二割にも満たない。

 

「竹の子学園」では780坪の田畑を耕作していたが、来年はそのうち480坪を耕作放棄する。一度荒れ地になった農地は再び活用することは困難だ。断腸の思いだが同じような例は全国いたるところにあるが、政治はTPPでは騒ぐが、何一つ農家の役には立たない。手の打ちようがないほど農家は国の政策で困窮している。活躍はしたいがその舞台は消えてゆく。

 

農業従事者の数は227万人。平均年齢67歳。5年以内には半減する。一億が途方に暮れる社会が目の前にある。無念だ。

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