平成27年11月25日(№6915) 大阪維新ダブル選で圧勝
投稿日:2015.11.25
大阪維新ダブル選で圧勝
11月22日(いい夫婦の日)に投開票された大阪府知事、大阪市長のダブル選挙は、予想通り大阪維新が圧勝した。府知事選は100万票、市長選も20万票差でよせつけなかった。知事選はともかく市長選は勝てると踏んでいた自民党はショックだろう。しかし、共産党に抱き着かれ、候補者が共産党の集会に出掛けて演説する支離滅裂さでは負けて当然である。
共産党支持者はともかく多くの有権者は、感情的に共産党を嫌っている。主義主張ではなく好き嫌いである。そんな党と手を組んでは逃げる票の方が多かったのではないか。大阪の各党は本部とは違った動きを見せていた。公明党は自民党に投票しない。民主党は自民党候補を支援すると言いながら誰も表立って応援しない。負けて当然だが来年の参院選は困る。
維新の勝利はカリスマ橋下徹の勝利である。ダブル選挙を制したものの橋下さんは政界引退をし、大阪維新の法律顧問に就任するという。微妙な立場でどう指導力を発揮するのか、難しい舵取りを迫られる。念願の大阪都構想も海千山千の野党を相手に実現は簡単ではない。既に行き詰っている大阪の再生は橋下さんの指導力なしには進まない。難しい局面だ。
今回の大阪維新の圧勝は国政の野党再編を益々困難にしている。民主党は船頭が多すぎる。「言うだけ番長」たちが勝手なことを言い合い益々まとまらなくなる。松野維新も混乱しながらやがて消えていく。社民も生活も政党の要件を欠くから相手にされない。唯一まともな政党である共産党は、極めて限定的でここまでが精いっぱい。政権構想とは無縁である。
外野席から野党の役立たずたちの右往左往見るのも悪くない。そのうち何とかなるのだろうが、国民の役には立たない。