平成27年4月17日(№6693)  はがきを書く

はがきを書く

はがき道友から全国各地で開催される「はがきまつり」のニュースが伝わってくる。かつてのはがき道友の懐かしい名前も散見する。元気で頑張っているらしい。一度はご縁があってはがきの往来を楽しんだが、いつの間にか途切れた道友の何と多いことか。道元禅師も鍵山秀三郎さんも「唱道の人多けれど、行道の人少なし」と嘆かれている。昔も今も同じ。

 

「ハガキを書き続けたら人生が良くなると」とはがき道の伝道者・坂田道信さんは説かれた。実践してその通りだと断言できる。「はがきまつり」に集まってはがきを書き続けることの素晴らしさを語り合えても、実際にはがき道の原則通りに実践している人はどのくらいいるのだろうか。はがきを書くことは簡単だが、書き続けることとは別の世界の話である。

 

平成8年6月、坂田先生のご縁からはがきを意識して書き始め、まもなく19年になる。書かせていただいたはがきの数は8万通を超えた。とりあえずの目標である10万通は指呼の間にある。19年間の一日平均は11通を超える。後期高齢者になって来信数が激増し、それにつれて発信数も月間500通から600通になる。一来信に一返信が原則。例外はない。

 

最近のはがき来信はコピーが急増している。これはすでに道を外れている。はがきは直筆が原則であることは言うまでもない。はがきの宛名書きは毛筆、本文は宛名、自署を含めて9行とし、青色のインクを使用する。8万通のうち1通として例外はない。来信に対してはその日のうちに返信を書かせていただく。それは30通でも40通でも変わることはない。

 

6月13日は久しぶりに「はがきまつり」に参加する。講師として来広される寺田一清先生に敬意を捧げるからだ。

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