平成27年5月24日(№6730) 先約優先の原則
投稿日:2015.05.24
先約優先の原則
竹の子学園の農作業はサポーターの善意によって成り立っている。約1千平方mの畑をフル活用しているから、結構な作業量になる。サポーターは男性4名、女性2名で構成しているが、月に一度の作業日を決めできるだけ全員が参加できるよう設定している。5月はたくさんの苗植え、種まきをしているから水路の整備が必要になり金本さんにお願いした。
幸い若手社員が2名参加してくれるとのことでサポーターの作業はそれを前提に組み立てた。若手社員の作業日は金曜日、サポーターの作業日は土曜日。作業内容と量をチェックし、それぞれの担当が決まった。ところが若手社員の一名が突然仕事の都合で参加できないという申し出があった。さあ困った。全員の作業内容と量を直前に変更しなければならない。
世の中の仕組みは「先約優先」で成り立っている。ところが安易にキャンセルが認められると仕組みが壊れて混乱する。「冠婚葬祭」以外は「先約優先」の原則が生きている。安易に発動されては仕事が成り立たなくなる。仕事を依頼する方は予定を確認すべきだし、依頼された方に予定があれば拒否すべきである。特にパワハラなどは以ての外の禁じ手である。
仕事の大小や性質、利益の多寡に関わらず、世の中のすべては「先約優先」で動いている。そこから確固たる信頼も生まれる。安易な「先約破棄」がどれだけ他に迷惑をかけるか、人間の信頼性を損なうか、肝に銘ずるべきである。そのことを正しく教育で伝える責任が上司にはある。「先約破棄」が当たり前になれば当てにならないから仕事は頼めなくなる。
それぞれの人間性にもよるが、世の中はいろいろな約束事で動いている。お互いに「先約優先」を金科玉条にしたいもの。