平成27年5月29日(№6735)  「大和ミュージアム」に一千万人

「大和ミュージアム」に一千万人

呉市の大和ミュージアム(市海事歴史科学館)の来館者が、5月24日、1千万人を突破した。2005年にオープンし、4月に開館10周年を迎えたが、地方の博物館としては驚くべきハイペース。同ミュージアムは旧海軍の戦艦「大和」を10分の1に再現した全長26,3㍍の模型を中心に、乗組員の遺書や引き上げられた遺品、特攻兵器などの資料を展示。

 

毎年90万人程度の来館者があり、県外や海外からの来館者が7割を占めている。小村和年市長は「10年で1千万人の来館者は、地方の博物館としては奇跡的な数字。これからも未来に平和のメッセージを発信していきたい」と喜ぶ。1千万人目は愛知県の女子高校生。記念式典では市長らとくす玉を割り、節目を祝った。戦後70年の今年は来館者が激増中。

 

小村市長は10年前、苔の生えた前市長の4選を阻んで誕生したが、その年に開館した大和ミュージアムは「負の遺産」として持て余しものだった。小村さんも運営を民間に委託すべく奔走したが、条件が折り合わず困り果てていた。当時としてはお荷物だった。小村さんは積極的な改革を進めてきたが、お荷物が一つ残ったのだ。結果としてそれが幸運だった。

 

小村さんとは初当選の前から深い交流があっただけに、当時の裏話として披露した。魅力あるお土産はない、レストランのもてなしは最低、展示物はリピートを呼び込む魅力はない、なぜ人気が出たのか不思議ではあるが、結果オーライである。戦争の歴史も詳しく学べると修学旅行生にも人気が高い。人の知らない苦労が運営にあったに違いない。希望が持てる。

 

各地のハコモノはたいてい持て余しものになり財政を圧迫している。大和ミュージアムには運営の学びが山ほどありそう。

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