平成27年6月5日(№6742)  芸備線開業100周年

芸備線開業100周年

広島県の南北を縦断するJR芸備線が開業100周年を迎えた。芸備線は広島市と県北の三次市を結ぶローカル線である。JR西日本広島支社では節目の5月30日、広島駅と三次駅で記念式典を開き、中国山地と広島市を結ぶ鉄路の節目を祝った。芸備線は1915年、私鉄の芸備鉄道が開業し、沿線の発展に寄与したが、近年は利用者の減少傾向が続いている。

 

わがふるさとは芸備線の中ほどにある井原市駅で下車し、約6㌔西方向の山中に入る。母の実家がある広島市を結ぶ唯一の交通機関である。昭和20年3月、太平洋戦争末期に疎開したときも芸備線を利用した。最近はマイカーで往来するからJRを利用する機会は滅多にない。それでも70年も世話になった計算だ。黒煙を噴きながら走るデゴイチは懐かしい。

 

かつては乗降客が溢れて賑わったが、時代の変遷には抗し難く大半が無人駅になった。もはや往年の姿はない。芸備線の2013年の乗降客は約565万人、20年前に比べれば100万人も減った。列車本数も減り利便性の低下に拍車をかけている。三次駅の一日の乗降客は600人、最盛期の一割にも満たない。沿線の自治体も利用促進を考えるべきだろうが…。

 

平成11年から10年間、地域内の6つの駅の清掃を続けてきたがJR西日本は無関心、地域住民からの支援もなかった。芸備線対策協議会は様々な提案をしてきたようだが、いずれも費用負担などがネックになって実現しないまま。マイカー利用が増え、芸備線に目を向けてもらうのが難しい。特効薬がないのが現実。すぐに廃線とはならないが見通しは暗い。

 

鉄道は地域の大きな財産。このまま放っておいては勿体ない。町づくりに責任のある行政や議員たちには知恵はないのか。

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