平成28年12月27日(№7195) トラック運転手不足

トラック運転手不足

近年はインターネット通販の拡大で欲しいものがたやすく手に入り、便利が良くなったと実感している。社会の血管ともいわれる物流システムは、これから先も安定して維持できるのか。一歩システムの中に入ると危うい実態が瀬戸際にある。今年は真夏日が続き、荷主の家電メーカーが一気に荷を増やした。商戦が活発化する夏場は、年末と同じように荷が動く。

 

運転手は若者にも人気がなく給料も10年前の510万円から437万円に下がっている。過当競争により運賃が下がったためだ。全国の運転手は横ばい状態で約80万人、高齢化も顕著で30歳未満はわずか3,4%、40歳以上が78,2%に上る。一方でインターネット通販が拡大し「少量、多品種、多頻度」の小口輸送は増え続ける。ますます人手不足は深刻になる。

 

運転手の過度の疲労による安全面だ。3月には山陽道で居眠り運転のトラックが多重衝突事故を起し、二人が死亡した。厚労省は過剰労働を防ぐため、1日の拘束時間を原則17時間以内、4時間運転すれば30分の休憩を取る…などと決めているが、運転手たちは基準を守っていたら、荷主が求めている時間に間に合わない。役人たちは業界の実情にうとい。

 

女性の進出への期待は大きく「トラガール」と銘打ってPRしているが、荷役の負担をどうするか、新しい課題が生まれている。人々は大災害などに遭遇するとトラック輸送の有難味を実感するが、日頃は当然のこととして考え振り向きもしない。物を運ぶ仕事の大切さに理解を広めていくことが大切だ。物流に対して国は具体的に対処しないと血流が止まる。

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