平成28年6月22日(№7027) 高齢ドライバー500万人
投稿日:2016.06.22
高齢ドライバー500万人
75歳以上のドライバーが増えている。2015年末で477万人。今年中には500万人を超える。更に高齢ドライバーのうち数十万人の認知症がいるという推計もある。どうにも危険な世の中になった。私は79歳を超え、「傘寿」に向かってまっしぐらだが、ここ半年病後のせいもあって運転は妻にお任せで甘えている。やっと6月になって運転を再開した。
人生講座メンバーの宮川さんは75歳になったとき運転免許証を返納された。びっくりした。以後、すべて徒歩とバスの利用。相当な決意をしないと返納できない。古里では交通の不便さもあるが85歳の先輩たちは妻を乗せ堂々と運転している。あらためて宮川さんの決意には尊敬の念がいっぱいだ。私も健康を考えながら年齢は超えているが、決意を真似たい。
経験者によると認知症のドライバーは低速で歩行者のことは気にしないとか。千葉市にある「生活支援センターまちかど相談室」では、おかしいドライバーは家族に連絡する。様子を見ながら「免許返納」を勧め、説得する。生活の一部であり、生きがいでもあるハンドルを諦めてもらうことは容易でない。専門医に「認知症」と診断されても止めようとしない。
自動車事故による死亡者はこの10年間で大きく減ったが、後期高齢者の起こした事故は、割合が7,4%~12,7%に増えている。2014年に471件の死亡事故を起こしているか、そのうち4割が「認知症の恐れ」「認知機能低下の恐れ」という。警視庁では75歳以上の運転免許保有者のうち「認知症」に該当する者の数は75万人程度と推計している。恐ろしい。