平成28年8月24日(№7070) PHP誌「衆知」の学び
投稿日:2016.08.24
PHP誌「衆知」の学び
PHPが発行する『衆知』なる隔月刊誌を愛読しているが、元は「松下幸之助塾」を改題したものである。最近になって松下出身の人物が多く登場するようになったが、やや創刊号の方針を軌道修正したように感じる。今月号では「部下を支え権限委譲すれば社員の倫理観は高くなる」という記事が目を惹いた。その通りであるがなかなか出来ないことである。
その記事の中に「顧客が企業の頂点であり、リーダーが部下を支え、社員が顧客を支える」という言葉の解説があった。権限を委譲すれば社員は上司ではなく顧客の顔を見て仕事をするという一言に納得。「怒鳴り、指示なし、突き放す、見ない、丸投げ、無関心」の鬼軍曹型リーダーは、過去の遺物と言われながらいまだに後を絶たない。人間の本性なのか。
良いことをする企業が称賛される社会になれば、良貨が悪貨を駆逐するようになるが現実はそれほど甘くない。足を引っ張る輩が多く、精々無視するのが現実である。わが社ではもう20年も学校や公園、それに会社の周辺の掃除をしているが、毎日掃除しても大半の人は無関心である。何も期待しないでコツコツ続けることの難しさ。習慣になれば容易になる。
事業の原点はどうしたら売れるかではなく、どうしたら喜んで買ってもらえるかである(事業の原点)。 自他ともの幸せを願い、共存共栄を目指していくところに、自分自身の幸せも社会の繁栄も実現される(共存共栄)。困った困ったと思うから心も狭くなり、知恵もわかないのである。困っても困らないことである(悩みの解消法)。松下幸之助・人生と経営の言葉。