平成28年8月29日(№7075) 民進党の代表選に注目
投稿日:2016.08.29
民進党の代表選に注目
民進党の代表選出にあたって現代表の岡田克也氏は立候補を辞退した。その理由は明白ではないが、先の参院選で安易に共産党との共闘に取り組んだ責任の採り方ではないだろうか。代表戦に立候補している蓮舫氏は「共産党と連立政権は組まない」と否定しているが、共産党の志位委員長は連立政権の展望を声高く述べている。共闘の後始末は高くつく。
今年の3月、安倍政権は質問主意書に答える形で、共産党を破壊活動防止法の対象団体であるとした異例の閣議決定を行った。中には現在も共産党が「暴力革命の方針」を変更していないと認めた部分もあった。確かに民進党は共産党と共闘することで一部では票を増やして議員を当選させた。衆院選でも共闘すると約束しているが岡田氏がいないと守れない。
先週代表選に立候補すると発表した元外相の前原誠司氏は、共産党との共闘を明確に否定した。政権を獲得する政党である限りそうあるべきだ。暴力革命を綱領に掲げる政党を国民が支持するはずもない。安易に小手先の票集めなどしないでまっとうな政党と手を組むべきだ。しかし、生活の党、社民党も風前の灯で力にはならない。独自の主張が必要だ。
共産党の綱領に「生産手段の社会化」との記述があるが、資本主義を打倒し、生産手段を国有化するということで大革命だ。そんなことが平和的な方法だけで出来るのか。共産党との野党共闘が、余り疑問なく行われるのは非常に危険だ。国民は民進党や共産党の姿を確認し、安易に支持することは止めるべきだ。民進党の代表選は大きな試金石になり得る。