平成29年11月16日(№7479) 日馬富士の引退危機
投稿日:2017.11.16
日馬富士の引退危機
横綱昇進を推挙する横綱審議委員会の内規には、横綱は力量、品格とも抜群でなければならないとある。その横綱日馬富士が酒に酔って貴の岩を殴り、休場させるほどの怪我を負わせるとは何事か。怪我をしたのが10月26日。怪我をさせられてからも巡業に参加し、11月5日から9日まで福岡の病院に入院加療。12日からの九州場所は初日から休場とした。
7年前には横綱朝青龍が一般人に暴行し、自ら〝引退〟を表明している。貴乃花親方は10月末、鳥取県警に被害届を出し取り下げるつもりはないらしい。司直の手で捜査され刑事事件に発展すれば、引退、協会の解雇は避けられない。もともと酒癖が悪いというから、親方も周りの力士たちも注意を払う必要があったのではないか。勿論、本人の自覚が一番。
直接の原因は貴の岩が「もうあなたたちの時代ではない。これからは自分たちが…」の言葉が端緒となって、日馬富士が激高したことによるらしい。それにしてもビール瓶で頭をなぐり、頭蓋骨骨折とはひどすぎる。現在幕尻の貴の岩は初場所に十両へ陥落する。表に出ない暴力事件はたくさんあるだろうが、事件になってしまっては横綱の土俵入りは出来ない。
鶴竜は連続休場で再起が心配される。大関から陥落の照富士も初日から連敗と出場できる体調ではない。白鵬も相撲には勝ってはいるが、横綱らしい風格がなく品が悪い。チケットは売り切れらしいが、初日から空席が目立つ。折角人気を取り戻した大相撲だが、若手力士が頑張らないと取り返しがつかない。白鵬、稀勢の里、豪栄道、高安は白星を続けたい。