平成29年12月6日(№7499) 好景気が実感できない

好景気が実感できない

景気がいいというのは新聞などの企業数値で何となく「そうなのかな」と思うが、零細企業の経営実感や個人の暮らしではその実感がない。現実に給料が増えている訳ではない。売り上げや利益が下げれば賞与もストップする。それでもアベノミクスは自画自賛する。日本経済の景気拡大がいざなぎ景気を超えたといい、株価も25年振りの高値を更新中だ。

 

消費関連でプラス要因を見れば海外からの観光客の爆買いや株でもうけた人の無駄遣いなど、極めて限られた範疇でしかない。消費関連のデータを見ると、まさに実感なき景気拡大。求人倍率を見ると失業者は減り、働く職場は限りなく増えている。その現実が既存雇用者の収入を圧迫していないか。支払賃金は増えているが、一人当たりの収入は増えていない。

 

毎月発表される「勤労統計」よると、企業で働いている人は増えているが賃金は増えていない。数値で見ると11月分は一人あたりの賃金は0,9%の伸びだが、雇用者数は2,7%も伸びている。一人あたりの賃金は所得税などの諸掛りを差し引く前の数字だから、諸物価の値上がりを差し引くと賃金は下落した計算に。これでは給与が上がった計算にならない。

 

ガソリン代をはじめ諸物価は急騰の気配にある。零細企業にとっては正社員を増やすよりもパートを増やすことを考えるようになるのではないか。中央と地方、大企業と零細企業、その差はますます拡大し、日本経済の拡大はいびつなカタチになりそうだ。有効求人倍率もパートタイムは1,88倍、正社員は1,03倍。これでは賃金も上らず、景気も実感なし。

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