平成29年4月25日(№7314) 「働き方改革」は「働かない改革」だ

「働き方改革」は「働かない改革」だ

「働き方改革」とは良い言葉だが、要するところ働きたくない人たちに国がおもねているに過ぎないのではないか。資源のない小さな国ニッポンは少子高齢化で働く人が少なくなっている。どんなに景気を良くすると安倍内閣が気張っても、人口が減ると景気は縮小する。やがて働く人たちも高齢者を養うのが負担になってくる。医療も、保険も、介護も破綻。

 

今の日本人の年間労働時間は1729時間。バブル時の2000時間でも少ないと思っていたが、これでは日本の零細企業は成り立たない。飲食業の畏友が新しく3店舗を計画したが、働く人が集まらないから計画を変えるとこぼしていた。こうした現象は至るところで起きてくる。本人の意に沿わない長時間労働を会社が強いることは問題だが、働きたい人もいる。

 

安倍首相も加藤大臣もビジネスの最前線で血のにじむ努力を強いる姿を知らないだろう。働き方改革実現会議のメンバーに名を連ねる学者らも、商売の現場を熟知しているとは言えない。働いてカネを稼ぐことの本質が分からない人間が、机上の空論をかざして、汗水流すものの人生を決めようとしている。働くのはイヤだが豊かな暮らし、というのは欲張りだ。

 

日本人は昔のようにもっと働け、汗を流せ、知恵を出せ、と言うしかない。プレミアムフライデーだ、ノー残業デーなどと浮かれる前にやるべきことは山ほどある。「働かざるモノは喰うべからず」。この言葉を忘れると日本人の末路は哀れなものになるだろう。国の「働き方改革」は働きたい人の気持ちを萎えさせる。「働き方改革」で零細企業はやがて潰される。

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