日々雑感~デイリーメッセージ~

平成24年12月4日(No5829)     マルチ人間

マルチ人間

「人生講座」のメンバーである平井時子さんは不思議な人である。長い付き合いであるが魔法の引き出しを持っているかのように、次から次へと新しい発見がある。マルチ人間とでも言おうか、こういう人は珍しい。12月1~2日の2日間、自宅で「手しごと展」を開いた。さして広くない住まいであるが、巧みに利用して飾りつけもお見事。作品は約100点。

 

ここまでくると一個人の趣味の域をはるかに超える。カタチに見えるものだけではなく、視覚障害者のための朗読テープ起こし、小学校や児童館の朗読や読み聞かせ、琴の弾き腕も一流で演奏会も開く。さらに地域の公園の整備、遺跡の保存、文筆も素人離れしている。40年も続けている刺繍を生かした「ちゃんちゃんこ(綿入れ)」を東北の被災者へ直に届けた。

 

会社のお客様ルームに常設のミニギャラリーをオープンするが、平井さんにも出展をお願いしている。手作りの作品を多くの皆さんに楽しんでいただく。まもなく古希を迎えられるが、癌まで追放した天晴れな人である。支えているご主人もまた天晴れ。平井さんが大切にしている公園のトイレ掃除をしているが、毎回心入れの差し入れが届く。真似が出来ない。

 

昨今は心の絆が希薄になったというが、「手しごと展」に集う賑やかさは世評を吹っ飛ばす。わがままで自己中の高齢者が増えているが、天から与えられた命と思えば罰当たりだ。ともかく世のため人のために生きることが、人生の晩年をこよなく幸せにしてくれる。人間は幸せになるべきである。それも与えられるのではなく、平井さんのように自ら掴むものだ。