平成26年7月15日(No6417) 「喜寿行脚」
「喜寿行脚」
昨年の6月、10年勤続社員の山本麗子さんが退社した。担当していた口田地区は、もともと占有率がゼロに近かかった商圏を山本さんが開拓した地域である。天才的な顧客の名前と顔の記憶力、加えて腰の軽い行動力で成績を上げた。後継者には山田智恵社員が指名されたが、活動の拠点であるハイライフで成果を上げたため、時間の余裕がないまま今日に。
初めて担当する地区は馴染みがなく、訪問活動の足も重くなる。どうバックアップするか、具体策も示されず今日に至っている。山本さんが残した顧客情報は、詳細でかつ具体的である。このまま放置するのは、山本さんに対しても申し訳ない。営業活動の現場にタッチしない立場として出しゃばるのは好ましくないが、出来る範囲で応援したいと考えていた。
2年前「後期高齢者」になった機会に、口田、真亀、亀崎、白島地区を行脚した。長いお付き合いのお客様が多く、懐かしんで歓迎された記憶がある。営業活動にプラスになったかどうか分からない。面識のないお客様もあったが、「誕生日カード」「はがき」のお蔭で楽しい出会いをさせてもらった。柳の下の鰌を狙って、今度は「喜寿記念」行脚を企画した。
体力的な問題もあって20㌔の本を入れたリュックの重さに逡巡したが、近隣にライバル店が出店したことが決意に拍車をかけた。初日は台風一過の猛暑日。身体は辛かったが40軒訪問し、24軒のお客様と面談し歓迎された。山本さんの情報は「慶事」とだけ伝えた。山本さんの後任である山田さんを具体的に紹介しながら、地均しが出来たと思っている。
7~8月の2カ月で200軒の訪問を予定している。すべてのお客さまが喜んでくださる。ライバルには負けたくない。